(久々に書くので超超超超超長いです)
6/11(金)
実に5日ぶりの運動である。結局レース中に傷めたと思っていたところは、あれ以降痛くもなんともなく、jog中に痛くなることもなかった。・・・・・・
6/11の練習日誌は、
こんな書き出しで始まっている。
あ、どうも
僕は、6/5に日本学生個人選手権で、
800mに出場したは良いものの、
予選落ちという結果に終わってしまった、
ヤモリシオンという者でございます。
予選落ちの原因として大きいのは、
600m地点を過ぎたあたりで感じた、
膝裏の痛みである。
レース中に痛みを感じてからは、
足の踏ん張りが効かなくなり、
スピードを落とさざるを得なくなった。
まあ、こんなことが無くとも、
少し余裕の無い走りであったため、
準決勝に上がることができていたかは
わからないのだが。
結局その痛みはレース中と、
レース後数時間のみで治まり、
その痛みの原因は未だに謎のままである。
一応、タータンでスパイクを履いて
久々に走ったからだろう、
という考えに落ち着いたが、
それが正しいのかはわからない。
しかし、なぜこんなことになったのか、
6/6〜6/10を5日間の休憩期間として走らずに過ごし、
反省に反省を重ねたことでわかったことがある。
過去も含めて僕が怪我をする時には、
ある共通点が存在することに気付いた。
それは、「身体と心の不一致」である。
これに関しては、身体優位に起こることも、
心優位に起こることもあったように感じる。
例えば、僕は大学1回生の秋頃、
太ももの裏の肉離れをしている。
その時は短距離走強化の目的で、
短短の練習に混ざっていた。
その練習日の1週間前に、大学入学後初の
1'52"台を出していたこともあり、
比較的調子が良かったということもあったが、
そうだとしても、地面の蹴り方の要領が良く、
今までにないスピード感を感じていた。
加速走(20+30,20+50,10+100)で
しっかりと力を出し切り、
肉体的にはヘロヘロの状態であったが、
メニューとしてはスパイクを履いたまま
50mを5本走るものが残っていた。
ここで身体を気遣って、
メニューから離脱していればよかったのだが、
実際に短距離選手を横にして、
競ってみたいという気持ちが先行したため、
メニューを続行した。
走ってみれば確かに、
大学の同期の短距離エースを横に感じた。
とんでもない疾走感だ。と思ったのも束の間、
太ももの筋肉が絞り抉られるような感覚とともに
足の力が抜け、そのまま地面に向かって倒れ込んだ。
これが心が身体のキャパシティを超えていった
「心優位の不一致」であったといえよう。
じゃあ、今回はどうなのか。
今回は身体が心のキャパシティを超えていった
「身体優位の不一致」であった。
というのも、今シーズンはなかなか
大会や記録会で走ることに気持ちが乗らないのだ。
昨年の全カレで決勝に残ることができた。
ここまでは良かったのだが、
決勝の舞台では圧倒的な力の差を感じた。
あれだけ調子をバッチリと合わせた上で、
なおも格の違いを見せつけられたため、
もちろんまだまだ足りないところを
補っていかなければならないなぁと
思ったことはあった。
しかし、大学に入ってからの長きにわたる不調
(5年10ヶ月もPBの更新がなかったこと)から、
入学当初は「全国制覇をする」と
大口を叩いていた僕が、
「高校時代の自分に勝つこと」
「全国大会にもう一度出ること」
「自信を持って走ること」
のような小さな目標しか
立てることができない人間になってしまった。
そしてその小さな目標すら遠く感じて、
自己嫌悪に陥って、
さらに練習に身が入らない、
という日が続いた。
そんな中で去年の成績は、
そうやって長年渇望していた小さな小さな目標を
一気に叶えてしまうほどの勢いがあった。
本来なら全国制覇をするまでは
大学での目標達成とはいかないはずだが、
あれだけの大舞台で、力のある選手と
同じピストルの音を聞いて走り出せた、
その経験だけである意味満足してしまっていた。
もちろん人に言わせれば、
そんなところをゴールと考えるな、
とかいろいろ突かれるんだろうなあ。
でも、もう戦うための精神力が
残っていなかったというのが実情。
去年の9月に全カレを終え、
10月の関西インカレまでは、
実はあまり練習に身が入っていなかった。
長年求めていたものを手にした後、
モチベーションを保つのは容易ではなかった。
あくまでも、ここまで積んだ練習の惰性で
1500mの関カレ優勝を得たという感覚。
それも終わってしまえば、
完全に精神的に疲弊した
無気力のランナーが完成していた、
ということ。
周りの人と話す時や、取材を受けた際には
強がって闘志ギラギラの姿を見せていたが、
本当は、そうやって「まだまだ戦える」と
口に出し続けない限り、自分の力で
モチベーションを保つことはできない程に
弱りきってしまってた。
そんなこともあって、
今シーズンに入ってからというものの、
自分の走りに自信を持てなくなった。
「去年走っていた僕は、
本当は僕じゃなかったのかもしれない。」
去年はどれだけキツい練習をしても
寝て起きれば回復し、何の躊躇もなく
またキツい練習をこなしていく。
まるで自分に降りかかった負荷を
別の世界にいるもう1人の自分に背負わせて、
陸上をしている自分はピンピンしていた
そんな気がして。
だからこそ、正気に戻った僕には、
キツい練習をした後のダメージが
そのまま自分に降りかかり続け、
去年と同じように練習を積むことが
できなくなってしまった。
結局、去年の全カレが終わってからは、
このような感情を抱いたまま、
なあなあな気持ちでしか走っていなかった。
本当はそこでキッパリと陸上競技を
辞めてしまえば良かった。
決してそのような感情は一時のものではないと、
全カレ終了以降の8ヶ月間が証明していたし、
僕には陸上競技以外にも、
就活の準備や国試の勉強はもちろん、
学生生活ラストとして、社会人になる前に
やっておくべきことがたくさんあったと思う。
陸上競技だけが生きがいだった今までだけど、
それを失ったって
そんなに生き辛い世の中には
ならないんじゃないかな?
ずっとそう思っていたが、
陸上競技を辞める決断をすることは、
なぜかできなかった。
そして、今回の学生個人選手権の結果である。
肉体的には、個人練でそこそこ鍛えていたため、
(スパイクを2ヶ月履いていなかったことを除けば)
万全の状態で臨むことができていたが、
いまいち気持ちが乗り切らないまま
スタートラインに立ってしまったことが、
心を身体が超えていってしまった、
「身体優位の不一致」といえる根拠である。
僕は、休憩期間にまとめた考えをもとに、
この情けなく不甲斐ない自分に
1週間という時間とともに、
本当はどうしたいのかを考える猶予を与えた。
「このまま適当に陸上競技を
続けていても仕方がない。
結果を出せないまま、
ただただ時間だけを消費するのは、
6回生となった今だからこそ意義がない。
そのため、6/14〜6/19を最後のチャンスとして、
もう一度陸上競技をすることに
意味を持てるかを試す。
1週間かけて、
かなり強度を上げた練習をする。
具体的には、
6/14(月)
・7km jog、100×5
6/15(火)
・200×10インターバル(r=100m jog)
6/16(水)
・1000+600+400+200 (r=10',8',5')
6/17(木)
・7km jog
6/18(金)
・5kmPR (P=3'30"/km)
・200×8インターバル(r=200m jog)
6/19(土)
・600×3(r=15')
の予定。
去年の6月に、ブログの投稿を
久々に再開した週のメニューである。
このメニューの途中で心が折れてしまったり、
強度に耐えることに意味を感じられなくなったら、
選手としての限界だと考えて、
今シーズンの大会や記録会への出場を一切辞め、
事実上の引退ということにする。
逆に、1人の力でこのメニューをやり切り、
貴重な時間を犠牲にしてまで
キツい練習に耐えることや、
トップのラウンドに返り咲くことに
意味を感じられたら、
もう少しだけ頑張ってみようかなと思う。
ひとまず勝負は来週一週間。」
そう書き残して、
自分の根性を叩き直す1週間を始めた。
以下、今週のメニュー。
先述したメニューとの違いを
探してみると楽しいかもね。
(予定よりちょっとずつ量が増えてます)
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6/14(月)@大和川河川敷
・12km jog
(行きの6kmは3'30"/km、帰りの6kmは4'00"/km)
・100×5(r=100m walk)
・ランジ50m
・天高補強
(結果)
すんなり完了
河川敷の往復コースである。
行きの6kmがずっと向かい風であったのが
唯一の障害であった。
特にペースを変動させずに行けたと思います。
正確なラップは取れないので、
完璧にペース守ったかを
確かめる術はないんですが。
感覚的には○。
100×5は、
多分全部13"前後で走ったと思います。
これも正確なタイムは分かりませんけど。
足を前で回そうとすると、
やけに身体が後屈するので、
腸腰筋の使い方が悪いのかな。
筋トレで鍛えましょう。
あと、大臀系の筋トレを
最近していなかったので、
ランジを入れておきました。
6/15(火)
午前 @大和川河川敷
・200×10(r=100m walk, P=29"を基準に)
(結果)
29"0-28"0-28"2-27"6-27"6
-27"6-27"3-26"6-27"2-25"2
200mのインターバルトレーニングは
金曜日にする予定なので、
今回はレストの部分をウォークに変えて、
質を高める練習にしました。
奇数本はちょっとだけ向かい風、
偶数本はちょっとだけ追い風でした。
今回はレストが100mと短いので、
設定タイムはいつもより遅めにしました。
意図としては、それほど力まずに
足をスッと前に出すこと。
1本目でノルマのタイムジャストを叩き出し、
テンションが上がっていたものの、
2本目でその精度は狂い、
以降はどうでも良くなったため
こんな感じになりました。
まあ、練習としてはかなり質が高くなったかな。
このレストでこれだけ走れれば
かなり良いでしょう。
一応ジョグシューズで走ったし。
午後
・9kmちょい jog
・バウンディング50m×3
・天高補強
新たに開発したジョグコースで、
心地よく走りました。
久々にナイキのズームフライを履いて
ジョグしてみましたが、とても感覚がいい。
接地位置が良ければ自然に足が前に進んでいく。
フォームのことに気を遣って走ることができた、
有意義なジョグでした。
ペースとしては、信号待ち込みで
40'程度で帰ってきたので、
おそらくずっと4'00"/kmを切っていると思います。
コースの途中で長居公園内を通ったため、
1kmのラップを取ってみたら、3'43"でした。
悪くない。
6/16(水)@長居公園周回
・Zドリル
・1000+600+400+200
(P=2'40",1'30",56",26" / r=10',8',5')
・天高補強
・タオルギャザー
(結果)
2'39"5 -1'27"8 -55"3 -25"1
18時ごろ、願いが通じたのか
雨が止んでくれたため、
長居公園まで足を運んだ。
タイムは100m換算で
16"-15"-14"-13"となるように設定。
いつも通り。
シューズはDESCENTEのGENTEN EL。
人は少ないが、走路のインコースをつけば
水溜まりにはまるため、あまり端に
寄りすぎないように注意して走った。
今回の目的は、出だしでスピードに乗りすぎず、
力感を一定にして走ること。
それでイーブンペースになってくれれば1番良い。
1000mは、意図せず最初の200mを
29"台で突っ込んでしまったため、
残りの800mでタイム修正。
500m通過が78"前半でした。
まあ悪くはないけど、
ちょっと感覚と実際のタイムにズレがあるかな。
600mは前半部分の走り方の反省点を活かして、
上体の使い方でペースコントロールを
するようにしました。
400mのラップが58"前半であったことから、
まだちょっと感覚とのすり合わせが
効いていないように感じました。
ただ、全体を通してイーブンペースに
まとめられているので、
わりと良いのではないかと考える。
400mはここまでの2本で感じた
出力とタイムの相関を考えて、
スタートを切った。
200m通過は27"後半。
ようやく感覚とタイムとの合致が見られた。
そのままのペースを維持しつつ、
腕を縦振りにすることを意識してゴール。
200mは、シンプルに全力。
もう完全に疲れ切っていたし、
何か意識しながら楽に出せるタイムではなかった。
ただ、ノルマはクリアできているので良しとしよう。
3〜4週間前に走った1000+600+400の時よりも、
レストが短い中で、なおかつ意識すべきところを
明確にしたうえで、目標タイムを
クリアできているため、かなり充実度が
高い練習となった。
6/17(木)@住吉大社コース
・7km jog
・天高補強
疲労抜き。ペースは4'00"/km〜4'30"/kmぐらい。
さすがにここまでの疲労が溜まっているせいで、
身体全体が重たかった。
特に上半身に関しては、
昨日のメニューで意識した部分であるためか、
腕振りが重く、体幹もやや締まりが悪かった。
ただ、腕振りの角度は良くなってきた。
6/18(金)@長居公園周回
・Zドリル
・6km PR(P=3'30"/km)
・インターバル200×8(r=200m jog)
・天高補強
(結果)
・6km PR
3'30"0-3'30"0-3'29"6
-3'24"0-3'28"8-3'20"5
・200×8
28"9-29"7-29"7-29"2
-27"9-27"8-28"0-25"3
足の疲労感はあまり回復していない。
なぜなら昨日は通っている整骨院が
原因不明の臨時休業であったからだ。
ただ、完全に休みの時は
シャッターが閉まっているはずなのに、
昨日はシャッターが半開きだった。
あれが意味するものは何だったのか。
というわけで、
疲労が蓄積して脚が上がらなくなるのが先か、
最後までメニューを遂行するのが先か、
今日はある意味、そこが勝負であった。
実際にPRを走り始めると、
一定のペースを刻むことに特に苦労なく進み、
3kmまでほぼ完璧なペースメイクをした。
ここまでが良すぎたため、調子に乗って、
時計を見ずに3〜4km区間の1km分を
走ってみるとどうなるか試してみた。
が、予定より6秒も速くなるという失態を犯した。
4〜5km区間は懺悔の1kmであった。
当初のメニューでは5kmまでのつもりであったが、
まだ余裕があったため、もう1km分追加した。
最後に向けて少しずつペースアップする感覚を
掴むことができたので、良かったと思う。
200×8に関しては、PRを6kmに増やした分、
8本もしなくてもいいか、と
走り出す前に考えていたが、
結局身体が止まることを知らず、
そのまま8本を走り切った。
ラスト1本は、力のベクトルが進行方向に
しっかりと向いていたことを、
走りながら感じ取ることができた。
久々のインターバルトレーニングであったが、
腕振りの角度、ストライド意識、股関節の柔軟性
といったポイントを押さえながら
走り切ることができた。
あと1日。
自分の感情に、決着をつけよう。
6/19(土)@長居公園周回
・Zドリル
・600×3
(目標タイム85"・最低ライン90"、r=15')
(結果)
84"6-84"0-82"7(ave.83"7)
決着をつけてきました。
ひとまず天気予報通り、
17時ごろに雨が止んだので、
精神統一して長居公園に向かった。
雨上がりは相変わらず、
インコース側に水溜まりが多く、
やや外側を走るくらいがちょうど良さそう。
昨年の6/6に600×3を行った際のタイムが、
87"1-84"5-83"9(ave.85"1)であったことを考慮して、
目標タイムを85"に設定。
ひとまずはこのタイムに近づけることを
意識しつつ、90"は絶対にかからないように
身体をコントロールすることを
念頭において走った。
1本目。
今回は途中でラップを取る余裕が
ある練習ではないため、
通過タイムは正確にはわからないのだが、
明らかに200m地点の通過が速いことだけは
走っていて気づいた。
気合いが入りすぎていたせいか、
少し動きも硬く、股関節の可動域が
十分に出せていないように感じたため、
少しリラックスして、後半部分は
ストライドに意識を置いた。
ゆとりを持った走りになったことは
間違いないが、それでも1本目にしては
かなり突っ込んで走った方だと感じる。
84"6。
2本目。スタート予定時刻のちょっと前に、
長居公園にたまたま居合わせた、
いつもお世話になっている先生に、
自販機で買うアイスのおいしさを力説され、
アイス食いてぇなあって思ったり。
とりあえず、近畿インターハイを見にいってから、
長居公園まで戻ってきて競歩教室を開く元気は
どこから来てるんだろう。
まあそんなことは置いといてやな、
走りのほうはというと、
1本目よりもいい意味で
力が抜けた走りになっていたように感じた。
ラスト100mで乳酸地獄に襲われ、
無理矢理地面を押しきって
ゴールラインまで運んだ感は否めない。
が、前半400mまでの内容が
非常に良かったと思うので、
十分合格点である。
84"0。
3本目。
雨が止んでから時間が経つにつれて、
どんどん公園内でランニングを
する人が増えてくる。
人混みを縫いながら走ることを余儀なくされる、
と考えてスタートを切ったが、
さすがに凄まじい勢いで
後ろから走ってくる足音を聞けば、
みんな道を空けてくれるものである。
(ありがとうございました。)
今週の追い込みの集大成。
走りの感覚と実際のタイムとの不一致が
課題として挙がっていたことについては、
僕が考えていた以上に、力まずとも
前に進めるだけの推進力を僕は持っている
ということだと、この1週間で結論付いた。
要は、僕が思っている以上に、
僕はそこそこ足が速いってことに
気付くことができたということ。
力めばその分、短い距離のスピードは
上がるかもしれないが、
600mを走るにあたっては逆に
体力消耗の主たる原因になりかねない。
600mをもし84"台で走るなら
200mを平均28"で走れば良いわけだが、
28"で走るために力みが必要なほど、
トレーニング不足な身体ではない、
と冷静に分析し、スタートから
柔らかい動きを意識して走った。
ガツガツとした動きをしなくても、
1本目や2本目と大差ない通過タイムで
走れているであろう、と確信を持って
前半部分を終えることができた。
後半になると、
特に大臀筋から太もも裏にかけての
重だるさがピークとなったが、
気持ち的に楽な入り方をしているため、
腕振りで身体を前に運んでいくことを意識できた。
苦しくて苦しくて仕方がなかったけど、
ラスト100mは、
今週ひたすらに頑張ってきたことへの思い、
今年感じた悔しい思い、
まだまだ陸上競技を続けたいという思いを
全て詰め込んで、渾身のラストスパート。
82"7。
この1週間、辛い練習に耐えたことで、
得られた感情がある。
それは、決して去年の自分が、
今年の自分と別人ではないということ。
今年の僕だって、
去年以上に狂ったように走り続けることができる。
しかも当然のように
自分の想定の遥か上を行くくらいには。
自分の力で、自分を最大限に
追い込むことができたのは
本当に自信になりました。
やっぱり、
私以外私じゃないの